トピックス|Topics トピックス|Topics トピックス|Topics トピックス|Topics トピックス|Topics トピックス|Topics トピックス|Topics トピックス|Topics
第14回 十勝24時間レース
トップページ
大会概要
トピックス
観戦チケット
エントリー
スケジュール
レース結果
24時間レース史
2007年のスーパー耐久
交通アクセス
ひとつ前に戻る
2007年のスーパー耐久シリーズ開幕戦、仙台ハイランド。豪雨と濃霧にサーキットが包まれた悪条件の中、史上初めてST-2クラスマシンによる総合優勝を勝ち取ったのが「オーリンズ・ランサーEVO・MR」。
この歴史的勝利を皮切りに連勝街道を独走、十勝24時間もノントラブルで圧勝を飾ってシリーズ争いをリードし、遂に第5戦岡山で負けなしの5連勝を達成してシリーズチャンピオン獲得一番乗りを果たした。
ライバルを圧倒する強さの秘密、そして十勝での戦いぶりや来期の構想などについて、オーリンズ・レーシングの山田基裕監督にお聞きしました。
−まず今季ここまでの戦いを振り返っていかがですか?
 
山田監督 :
第5戦を終えて開幕5連勝中ですが、これはチームとしては初めてのこと。ここまでの結果だけを見ると、とても素晴らしいシーズンですよね。
 
 
−史上初のST2クラスによる総合優勝で開幕戦を制してのシーズンインでしたが?
 
山田監督 :
終わってみればセダンとワゴンで総合ワン・ツー・フィニッシュでした。
レースそのものは"賭け"みたいなもので、悪天候から100周でレースは打ち切られると予想してピットインのタイミングなどを決めました。
総合トップに立てたことは自分たちでもビックリなのですが、大雨ということでランサーエボリューションの4WDを最大限に活かせたことが最大の勝因でしたね。
幸先よいシーズンインではありましたが、余りに特殊なコンディションだったがゆえにライバルチームの動向が見えない部分も残りました。
 
 
−ドライで行われた第2戦鈴鹿も制して、連勝で十勝を迎えましたが。
 
山田監督 :
今思えば、今季これまでの戦いの中で最も気分的に楽だったのは十勝24時間だったような気もしているんですよ。
なぜかというと、私たちにとって最大のライバルであるインプレッサが欠場したからです。ST2クラスは全車ランサーになったことで、ラップペースも給油のタイミングもみんな大差が無いことになるんですね。
ここに燃費の良いインプレッサがいると、燃費分のビハインドをどこで取り返すかを考えなくちゃいけません。
しかし全車ランサーですから、決勝中は後ろとのマージンだけを見ながらレースを組み立てていけたので、気分的に楽だったような感じがしているのです。。
 
 
−今回の十勝に臨むにあたっての作戦は?
 
山田監督 :
車そのものは去年と基本的に変わっていないので、去年のおさらい、という感じです。
もっともCT9A型のランサーエボリューションは5.1kmのグランプリコースでのレースは初めてなのですが、それは従来の経験測や蓄積しているデータを基にシミュレーションしました。
 
 
−十勝24時間のシミュレーションについて、もう少し具体的に教えてください。
 
山田監督 :
事前に個々のラップペースを基本にしてシミュレーションを作ります。
今年の十勝は基本パターンを中心に、セダンとワゴンでそれぞれ6パターンくらい作りました。基本形、燃費重視パターン、速さ重視パターンなどのバリエーションですね。それぞれのパターンで走らせ方もラップペースもピットインのタイミングも変わってきます。さらにどの時間帯に誰を乗せるのかということも考えなければなりません。
こうして作ったいくつかのパターンの中から、決勝前にひとつを選択します。
事前の練習走行データなどを分析して決めますが、決勝中はよほどのイレギュラーな事態が起きない限りは最初に決めたパターンを踏襲します。
 
 
−今年の十勝では、最終的にどんなパターンを採用したのですか?
 
山田監督 :
基本形を若干微修正したものでした。内容的にはピットインの時刻も分刻みでシミュレートしていますが、今年は結果的にシミュレート内容と実際の結果にそんなに誤差もなく、ほぼ想定通りの戦いを実践できました。
ちなみに2006年の十勝では、自分が事前に作ったシミュレーションと本番で実際に走行したデータを比べると、トータルの周回数は1周しか違っていませんでした。
 
 
−ワゴンの方はトラブルに苦しめられる場面もありましたが・・・。
 
山田監督 :
やはり十勝は長丁場ですから「何かあるだろう」という心構えはしていました。
序盤からワゴンはトラブルで苦戦を強いられましたが、とにかく原因を洗い出すことに専念しました。ワゴンの担当者には「最後まで諦めないで走ろう」と言い続けたのですが、それが表彰台獲得という結果に結びつきましたね。
今年の十勝は途中で雨が降りましたが、セダンの方はタイヤ交換をしませんでした。セダンのドライバー陣はあの程度の雨なら暖まったスリックタイヤで走れる技量を持っていますし、タイム的にもレインタイヤに交換するまでの落ち込みはなかったのです。
トップを走るセダンがタイヤを交換しなかったので、他のチームもタイヤ交換してタイムロスする訳にはいなかくなって大変だったのではないでしょうか。
 
 
−24時間の長丁場で監督を勤めるのは大変ですよね?
 
山田監督 :
監督に限らずチームの全員が大変なのは間違いありません。しかし、他のレースと比べると終わったときの"達成感"が半端じゃなく大きいのが十勝24時間。
好成績をおさめられれば、表彰式の後にピットでスタッフやドライバー同士で水をかけあったり出来るのは十勝ならではの楽しさ。
チームの一体感も他のレースよりも常に高く、関わっている誰もが"外野"という立場で傍観していられない、それも十勝24時間の魅力のひとつでしょうね。
ひとつ前に戻る
COPYRIGHT (C) 2007 INTERLAND / office North-Star All Rights Reserved.