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第15回 十勝24時間レース
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2007年のスーパー耐久
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PROFILE
■玉本 秀幸 選手
ミラージュインターカップやJSSなどを経て、N1耐久ラウンドシリーズ時代から現在のスーパー耐久に参戦。
2007年からはST4クラスにシビックで参戦、FD2型シビックのデビューイヤーながら昨年はシリーズチャンピオンを獲得した。
−玉本選手も十勝24時間レース"皆勤賞"のお一人ですが。

玉本選手 :
5人のうちの一人ということですが、僕と古橋さん、皆勤賞の二人がこうして同じチームで組んで戦っているというのは凄いことかも(笑)。
イメージとしては古橋さん、小川さん、佐藤さんはチーム代表という立場も含めての皆勤賞、僕と田中さんはドライバーとしての皆勤賞という感じですね。
 
−これまでの14回で記憶に残っている大会は?

玉本選手 :
自分のことじゃないんですが、1998年の第5回大会でチェッカーを受ける直前のファイナルラップでマシントラブルを起こしてリタイアしたチームがありました。
同じクラスを戦っていてピットも隣同士。スタッフにも多くの知り合いがいるチームでした。
僕の乗っていたチームが2番手で、チェッカーを受けるマシンを出迎えようとみんなサインガードのところで待っていたんですね。
隣のチームが先に来るとばかり思っていたら、ウチが先にストレートにやってきた。隣のチームもみんなサインガードで待っていたから「なんで帰って来ないんだ!」って大騒ぎになるし、こっちは「あれ?隣のクルマは?」って不思議な思いが先に立っちゃって。
最後の最後でリタイア、自分のことでは無かったけれど、あれは24時間レースの"地獄"を垣間見た感じがしていますね。
 
−ご自分のことに限ると思い出はどんなことがありますか?
 
玉本選手 :
グループNプラスクラスの当時、一人で合計13時間くらい乗ったことがありますが、あれはシビレましたね〜(笑)。
ライバルチームの監督にさえも「いつ見ても、オマエが乗ってる!」って言われましたし。
2時間半ごとに自分の番がまわってくるから、それはもう大忙し。乗り終わって、レーシングスーツを脱いで着替えて、食事して、トイレに行って、なんてやっていたら、もうスーツに着替えてヘルメットを抱えて待っている、っていう感じでした。
 
−毎年参戦の経験を活かして、「十勝24時間レースのヤマ場」を教えてください。
 
玉本選手 :
だいたいパターンとして24時間レースには、ふたつの"ヤマ"があります。
まずは「朝日を無事に拝めるかどうか」。
ここを超えると次のヤマが「フィニッシュ日のお昼を無事に迎えられるか」。
スタート翌日のお昼まで順調だと、後ろとの差も見えてきます。とにかくそこまでは、相手に惑わされずに自分たちの戦いを如何に実践出来るかに尽きますね。
 
−夜中や、フィニッシュ直前も大変なのでは?
 
玉本選手 :
夜は確かに暗いですが、それは周回を重ねるうちに慣れてきます。
すると、むしろ昼間よりも涼しくて、エンジンやタイヤの負担も減るので速く走れる要素が増えてくるんです。
チェッカー前は3時間くらいが特にキツイですね。でも、勝つための要素としては絶対にノートラブルが鉄則。もし雨だったら、無理しないで少しくらい遅くてもしっかり走ることも大切です。
 
−十勝24時間レースではシビックが総合上位を獲得したこともありますが。
 
玉本選手 :
昔は、上位クラスの車というのが速さはあるけれども耐久性や信頼性に難点があって、シビックやインテグラが総合上位に食い込んだこともありますよね。
でも、最近ではそうもいかないでしょう。
シビックで言えば昔のシビックに比べて今のモデルは燃費的な有利性がそんなに高くないんです。車両重量が重たい分だけ、燃費は悪くなっています。
コンマ数キロの差であっても、長い24時間レースともなると、積もり積もって効いてくるんですよ。
 
−昨年は準優勝でしたが、今年優勝への手応えは?
 
玉本選手 :
自分はこれまで「勝てそうで勝てない」をずっと経験していますからね。長く出ていれば勝てる、っていうものでもないんですよね(笑)。
希望はもちろん優勝あるのみ!で行きますが、それを断言できない、何が起こるか分からないのも十勝24時間レースの本質。
もっとも、確率論で言えば、自分が参戦してきた15年間のなかで、今年が優勝出来る可能性が一番高いと思うので、頑張ります。
 
【Hideyuki Tamamoto TOKACHI 24Hours Result History】
大会
総合順位
クラス順位
周回数
車 両 名 称
第1回
(1994年)
13位
class 2
4位
859
トランスグローバル BP M3
(BMW M3)
第2回
(1995年)
12位
class 4
2位
564
スプーンシビック
(ホンダシビック)
第3回
(1996年)
19位
class 4
8位
507
ダッカムス BH シビック
(ホンダシビック)
第4回
(1997年)
-
class 4
リタイア
127
スプーン シビック
(ホンダシビック)
第5回
(1998年)
11位
class 3
4位
546
BP・ADVAN・INTEGRA
(ホンダインテグラ)
第6回
(1999年)
14位
Gr.N+ class
4位
540
BP ADVAN INTEGRA
(ホンダインテグラ)
第7回
(2000年)
19位
Gr.N+ class
4位
559
BP. ADVAN. INTEGRA
(ホンダインテグラ)
第8回
(2001年)
13位
ST1 class
3位
577
BP・ADVAN・NSX
(ホンダNSX)
第9回
(2002年)
25位
ST3 class
4位
389
BP・ADVAN・NSX
(ホンダNSX)
第10回
(2003年)
15位
ST3 class
3位
863
BP ADVAN NSX
(ホンダNSX)
第11回
(2004年)
18位
ST3 class
3位
867
BP ADVAN NSX
(ホンダNSX)
第12回
(2005年)
24位
ST3 class
7位
852
BP ADVAN NSX
(ホンダNSX)
第13回
(2006年)
20位
ST3 class
5位
818
BP ADVAN NSX
(ホンダNSX)
第14回
(2007年)
13位
ST4 class
2位
552
Honda Access ADVAN CIVIC
(ホンダシビック)
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