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第15回 十勝24時間レース
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PROFILE
■輿水 敏明 選手
2008年はST-3クラスにフェアレディZで参戦する。チームの母体はテクニカルカレッジ神戸(TC-KOBE)という、自動車整備士やモータースポーツメカニックを養成する専門学校。
10年に渡るスーパー耐久参戦歴において今年、十勝24時間レースへの初参戦に臨む。
−まず、輿水選手の"スーパー耐久歴"を教えてください。

輿水選手 :
1997年にランサーエボリューションVで参戦したのが初めて。その後、R34型スカイラインGT-Rを経て、2004年からフェアレディZでST-3クラスに参戦しています。
振り返ってみると、自分もS耐に参加して10年が経ったんですね!
 
−その"参戦10年"を過ぎて、十勝24時間に初参戦を決めた経緯は?

輿水選手 :
正直に言えば予算的な理由で「今年は何とか出られるぞ」と。
ウチのチームはテクニカルカレッジ神戸(TC-KOBE)という専門学校が母体なのですが、予算も限られた中でレース活動を行ってきました。特に関西が拠点ということで、北海道でのレースは遠征費などがとても掛かるので出る機会がありませんでした。
 
−元々、出てみたいと思っていましたか?
 
輿水選手 :
そうですね、自分自身はドライバーとして他のチームの"助っ人"として3回出場していますし、24時間レースが持つ独特の雰囲気が好きですね。
チームとしてもウチのメカニックは他のチームのお手伝いで24時間を経験している人も少なくないので、ぜひとも自分たちのチームとして参戦してみたいとは思い続けていました。
 
−"助っ人ドライバー"としての参戦について詳しく教えてください。
 
輿水選手 :
ST-3クラスの岡部自動車で2回、C-WESTで1回の参戦です。C-WESTの時はクラス優勝を飾りました。
"助っ人"として参戦している限りは、チームのために貢献することが第一。立場的には夜の担当になることも多く、自分は実際に昼はあまり乗っていない「夜担当重役」っていう感じでしたね(笑)。
でも、表現は悪いかもしれないけれど、こんな馬鹿馬鹿しいことをいい大人がムキになって24時間もやっているというのが本当に面白いんですよ。「自分って幸せだな〜」って思えますよ。
 
−専門学校母体のチームということで、輿水さんにも色々な"顔"があるようですが。
 
輿水選手 :
自分は学校では教務統括マネージャーといって、教員のまとめ役みたいな役割を担っています。あとはエクストリームスポーツジャパンというメンテナンスガレージの代表も兼ねています。
テクニカルカレッジ神戸(TC-KOBE)はその名の通り神戸にある専門学校で、モータースポーツコースに所属する学生が全員レーシングメカニックを経験するシステムになっています。
十勝24時間では学生メカニック7人+プロのメカニック4人という感じの体制を考えています。
 
−学生を指導監督するという役割もあるわけですね。
 
輿水選手 :
そうですね、チームとしては学生にレースを経験させるという使命もあるわけで、事故の無いように監督しなければなりません。
その点はウチの教員メカニックが良くやってくれるので不安はありませんね。
学生たちも周りから「十勝って、大変だけど面白いよ」と聞いているようですが、実際に過酷な戦いを経験して初めて感動するんじゃないでしょうか。
 
−いよいよ戦いの本番が近づいていますが。
 
輿水選手 :
最近、若者のクルマ離れが顕著になっていますし、18歳未満の人口そのものも減ってきているし、モータースポーツが好きという人も少なくなってきていますよね。
ウチの学校としては、クルマやレースに興味を持つ若者を増やし、育てていきたいというのが基本コンセプトのひとつなんです。
今年は自分たちのチームとしての十勝参戦ということで、これまでとは気持ちも違ったものがあります。初めてなので大変なことも多いでしょうが、その分やり甲斐も大きなものになると思っています。
 
 
【関連サイト >> テクニカルカレッジ神戸 (TC-KOBE)
 
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