横浜ゴム、ECOレーシングタイヤでの十勝24時間参戦を発表
6月13日(金)静岡県の富士スピードウェイにおいて、横浜ゴム株式会社はECOレーシングタイヤでの「第15回 十勝24時間レース」参戦を発表しました。
同社は"トップレベルの環境貢献企業になる"ことを経営計画に掲げ、さまざまな環境貢献活動を展開しています。
具体的にはECO性能を高めたタイヤの開発・販売にはじまり、工場など事業所の環境マネジメントシステム構築推進、地球温暖化の予防にもつながる植林活動などです。
こうした全社的な環境貢献活動は「ecoMOTION」をスローガンに展開されていますが、今回の参戦はその活動の一環。
今後はレース活動で培ったデータを活かし、走行性能を高めながら更なる環境性能の向上を図ったレーシングタイヤや市販タイヤの開発を進めていくと発表しました。
今回の参戦は「第15回 十勝24時間レース」のECOクラスに、スーパー耐久ST-1クラス仕様の日産フェアレディZでエントリー。
天然ゴム比率を高めて非石油系資源率を向上させた"ECOレーシングタイヤ"は、同時に既に市販タイヤに採用されている新素材「オレンジオイル」を配合してレーシングタイヤの"命"とも言えるグリップ性能も高いものを確保しています。
このタイヤを装着したマシンは、十勝地方で生産されたビート(砂糖大根)や小麦の規格外品から精製されたバイオエタノールを3%混合した「E3」燃料を使用して参戦。
ドライバーはSUPER GTなどでは自らチームを率いて監督して活躍する近藤真彦さんが、昨年の十勝24時間に続いて自らステアリングを握ります。
さらにル・マン24時間で優勝経験を持ち、現在はSUPER GTにKONDO RACINGから日産GT-Rで参戦している荒聖治選手、フォーミュラ・ニッポンにKONDO RACINGから参戦する横溝直輝選手、スーパー耐久にST-3クラスでシリーズフル参戦の経験を持つ一樂智也選手の4人体制。一樂選手はチーム監督を兼任しての参戦となります。
メンテナンスはMOLAが担当します。
13日はシェイクダウン走行を行い、4選手もECOレーシングタイヤ+E3燃料を使用するマシンを初めてドライブ。
近藤選手は「十勝は昨年も優勝していますし、これまで何度か参戦した中でリタイアしたことが無いんです。今はドライバーよりも監督業の方が本職ですが、年に一度僕にとってドライバーを出来る楽しみが"十勝24時間レース"。
もちろん"楽しみ"と言ってもプロジェクトに関わる皆さんに迷惑をかけるわけにはいかないので、一所懸命走ります。出る以上は"勝つこと"を目指して頑張りますので、応援してください」と力強く語ってくれました。
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