前年5月にオープンしたばかりの十勝スピードウェイ。その名は'94年夏、一躍全国に広まることになった。
日本国内では約30年ぶりとなる24時間耐久レースの復活。決勝開催日と同日に全国放映された生放送のテレビでも頻繁にレースの模様が取り上げられた。
だが、思わぬトラブルも生じてしまう。クラブマンコース(3.4km)で45台を集めての開催だったが、予想以上にレースラップは速く、周回数を各車は重ねた。
その結果、計測システムがダウンしてしまい、レース途中から計測経過発表が遅れてしまうというトラブルが発生した。
第1回開催ということで、主催者側に手さぐりの部分があれば、参加者側もそれは同じ。長丁場のペース配分には未知数の部分も多く、深夜から早朝にかけては疲れ切ったメカニックが窒素ボンベを枕にしてピットガレージで仮眠している姿も。
なお、今では15時スタート/フィニッシュが恒例となっている十勝24時間だが、この第1回では17時スタート/フィニッシュであった。
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