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第14回 十勝24時間レース
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24時間レース史
2007年のスーパー耐久
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2007年のスーパー耐久シリーズ開幕戦・仙台。早朝から雨と濃い霧がサーキットを包み、決勝レースはセーフティカーランが全体の半分以上を占めるという近年稀に見る波乱の展開となった。
セーフティカーが解除されたコース上は正真正銘のヘビーウェット。コースオフが至る所で頻発し、トップドライバーが駆るマシンでさえもコース上に留まるのがやっと、というほどの状況だった。
しかし、そんな中をドライコンディションと何ら変わらないかのように快走するマシンが一台。
それがST-2クラスのディフェンディングチャンピオン「オーリンズランサーEVO MR」。快走は最後まで留まることなく、遂に史上初めてST-2クラスのマシンによる総合優勝を成し遂げたのである。
−開幕は雨の中で総合優勝、第2戦はドライで二連勝ですが、これまでを振りかえると?
 
木下選手 :
ここまでは完璧なレースでしたね。
今年からAドライバーになったことで、より見ているファンの皆さんに興奮していただけるようなレースを模索しています。レースの戦い方について考え直しているのですが、当然出るレースについては勝たなければなりませんから、ホッとしているというのが今の正直な気持ちです。
「キノシタがAドライバーになって弱くなった」、では許されませんからね。
 
 
−今季はAドライバーを務めていますが、Bドライバーとの違いとは?
 
木下選手 :
昨年までのBドライバーという立場と比べると、仕事が増えました。マシンのセッティングから作戦まで、戦い方の主導権を渡されていますからね。
特に「どんなレースにすれば良いのか?」というのが難しい。
ただ勝てば良いのではなく、場合によってはこれからの開発のためにあえてリスクを抱えて行くような場合もあります。
また、レース展開の面でも多くの皆さんに喜んでもらえるようにと心がけていますので、時には周りの理解を得るのが難しくて精神的に辛いこともありますね。
 
 
−ランサー勢の中で圧倒的な強さを見せていますが、その理由とは?
 
木下選手 :
いやはや、"チームの努力"の一言に尽きますね。
他のチームももちろん努力されていますが、うちのチームは職人的なレベルでマシンを仕上げてきます。
市販車の性能をそのまま引き上げる、ということ以外にはそれほど大胆なことはしていません。
ですがこれほど速いのは、やはりチームの努力の賜物でしょう。
ドライバーのリクエストがうるさいからかもしれませんけれど・・・(笑)。
 
 
−木下選手から見た"十勝24時間レース"とは?
 
木下選手 :
十勝24時間レースで勝つことには特別な意味があります。
速いだけではダメ、強くなければダメ。
マシンだけが良くてもダメ、戦略も確かなものがないとダメです。
さらに精神的にも強くなければ・・・。
ですので、シリーズチャンピオンを獲得しても、十勝24時間レースで勝たなければ満足出来ないのです。
チェッカー後に泣けるのも、十勝24時間レースの特徴ですね。
 
 
−木下選手が長年参戦しているニュル24時間と十勝24時間の違いとは?
 
木下選手 :
ニュル24時間は世界的に見ても特別なレースですよね。
ハッキリ言って、これ以上のツーリングカー24時間レースは他にありません。ですが、十勝24時間レースもそのレベルに達する資質を備えていますよね。
コースをニュルブルクリンクのように過激にすることには無理がありますが、参戦するマシンにもっと過激なものが増えてくれば、世界的に認知されるレースになると思います。
もちろん、そうなるように期待しています。
 
 
−今年の十勝24時間レースはグランプリコースでの開催ですか?
 
木下選手 :
そりゃもう、フルコース(グランプリコース)賛成派です。
マシンにとってもドライバーにとっても、過酷になればなるほどイベントが刺激的になりますからね。
コースが長くなるということは、観戦ポイントが増えることにもなりますから、大歓迎です。
 
−スバリ、十勝24時間を制するために必要なものは?
 
木下選手 :
最近の"ハイスピード"な十勝24時間レースでは、「待ちのレース」では勝てません。
マシンに負担をかけずに速く走るテクニック。それを備えたドライバーをいかに集めたか、に尽きると思います。
 
 
−最後に今年の十勝24時間レースに向けた抱負を。
 
木下選手 :
スタートしたら最初からトバしますよ!
見ている皆さんが「えっ、そんなペースで大丈夫!?」というほどにね。
ぜひ期待してください。
■木下隆之選手 =Takayuki Kinoshita=
1960年5月・東京都出身。
1985年の富士フレッシュマンレース年間王者を皮切りに、全日本GT選手権や全日本ツーリングカー選手権などで幾多の勝利を掴んできた。
スーパー耐久には前身のN1耐久時代から参戦、1999年からランサーを駆り5回のタイトルを獲得。
レーシングドライバーのほか、自動車専門誌などでの執筆活動も行い、テレビでは世界ツーリングカー選手権(WTCC)の解説もつとめる。
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