地球環境保護や化石燃料など資源の有効活用といった、エコロジーへの関心が世界的に高まる中、日本において注目を集めているのが「バイオマスエタノール燃料」。
これは植物資源から産み出されるバイオマスエタノールを混ぜたガソリンのことで、近年ではINDYなどモータースポーツでも積極的に導入しようという動きが見られている。
バイオマスエタノールは植物資源から産み出されるため、燃焼させることで二酸化炭素が生じるものの、元となる植物が成長するためには光合成によって大気中の二酸化炭素を吸収することからカーボンニュートラルの考え方に合致する。
そのため、二酸化炭素排出量の増加が問題となっている今日においては地球環境保護の面で効果的であり、かつ化石燃料の消費を抑えるというメリットも含んでいる。
そのようなバイオマスエタノールを利用して、地元・十勝のチームが「第14回
十勝24時間レース」への参戦を去る6月3日に発表した。
今回のプロジェクトは十勝の企業が集まって結成した「十勝ECOプロジェクト バイオエタノール(E3)普及委員会」の活動の一環でもある。
プロジェクトメンバーでもある財団法人十勝圏振興機構の協力により、同機構が研究を進めている地元産ビート(砂糖大根)や小麦から生成したバイオエタノールを3%混合させた燃料(E3)を使用する。
ちなみにE3は現在の日本における法規で一般使用が認められた最大の混合率となる。
今回の参加はTP-1クラス、車両はDC5型ホンダインテグラ。
チームは地元のSKスポーツが運営を受託し、4名のドライバーがステアリングを握る。
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