スーパー耐久シリーズが産声をあげたのは1991年。十勝スピードウェイがオープンする2年ほど前のことである。
当時の名称は「N1耐久ラウンドシリーズ」。シリーズは時々の情勢変化に対応しながらその名を変えて、現在のスーパー耐久シリーズへと発展してきている。
モータースポーツの世界で登録ナンバーのつかない競技車両のうち、最も改造範囲を制限されているのが「N1車両」。
ロールケージなどの安全装備追加が主で、エンジンなどは基本的に市販車と同一。このN1規定の競技は全国のサーキットで独自にシリーズ戦が行なわれていたが、その最高峰的な位置づけとして「N1耐久ラウンドシリーズ」が発足した。
開催当初からシンボリックなイベントとして行なわれたのが、筑波サーキットでのナイター耐久。9時間、のちの12時間という長丁場を走る夏の祭典として高い人気を博した。
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