-十勝スピードウェイの印象は?
吉田選手 :
フラットなので、コーナーを錯覚してしまうことがありますね。
コーナーの飛び込み速度がちょっと違うだけで、ラップタイムが大きく変わってしまうコースでもあります。
比較的単調なためか、自分の器の中で走り方を決めてしまい「ここでブレーキ」、「ここでコーナーリング」とやって、最終的に行き詰まってしまいがちなコースです。フラットなためか、どうしても同じようなドライビングをしたくなるんです。そうではなくて、マシンの性能をきちんと使い切る走りをすることが大切ですね。
夜間はニュルブルクリンクと比べると、明るくてとても走りやすいですね。ウチのマシンなどは、補助灯を装着しないくらいです。
ただ、慣れないうちはコンパクトな走りになってタイムをロスしてしまうケースが多いです。きちんとコース幅を目一杯使うことが必要ですね。
あと、夕方から夜にかけては、走っていると美味しそうな匂いがプンプンしてくるんですよ。このあたりは十勝24時間らしいところですね。
-そんな十勝、インプレッサは相性が良いみたいですが・・・。
吉田選手 :
インプレッサは現行GDB型もデビュー以来着実に進化してきています。
最も進化の幅が大きかったのはCタイプになったときで、あの時は「ランサーと同じポテンシャルになった」と実感しましたね。
今年は観戦されるお客さんには申し訳ないのですが、雨が降ってくれればいいのになぁ、なんて思います。
インプレッサは車両のバランスが良いので雨には圧倒的に強い。雨が降ったらタイヤはレインに変えますが、特にマシンのセッティングは変更しません。つまりインプレッサに「雨セッティング」は存在しないんです。この辺もシンメトリカルAWDの強みでしょうね。
もし24時間がずっと雨だったとしたら、ドライバーもメカニックもミスしないで行ければ、最終的には総合優勝にも手が届くかもしれませんね。